水環境教育カリキュラム作成プロジェクト
「水環境教育プログラム集」作成

2003年3月に開催されました第3回世界水フォーラムを記念して、京都市立の全小学校に雨水タンクが設置されました。当会は、2005年、設置後3年目になり、どのように使われているのかなどの現状を把握し、雨水利用を含めた環境教育に役立てるべく、全対象小学校の178校をアンケート、訪問・調査しました。
 この中で、多くの先生方が科目横断的な「総合的な学習の時間」などで「水や環境に関する体系的なカリキュラムがない」、「担当の先生方の力量にかかっている」と話されていた。「そんなカリキュラムがあれば紹介してほしい」ともお聞きました。
 そこで、当会としては、そのような声に答えるべく、「水環境教育カリキュラム作成プロジェクト」を立ち上げ水環境教育のカリキュラムづくりに取り組みました。
 メンバーは京都教育大学の教授、京都市立小学校の教諭、体験型環境教育研究会のメンバー、気象予報士・NPO法人雨水市民の会のメンバー、京都市上下水道部部長、NPO法人環境市民事務局と当会から3名で多種多様でありました。
 昨年4月にスタートし、5月から10月まで月一度の会議をおこなった。10月には半分でき上がりそうな教材を基にして模擬授業を行いました。

 
気象予報士 原田龍彦さんの授業
気象予報士 原田龍彦さんの授業

 これらも反映して、1月末に「水環境教育プログラム集[試行版]」を完成させました。事前に教育委員会より、校長会でこのような教材が手元に届く趣旨説明があり、2月初めに京都市立小学校181校の校長あてに郵送しました。
 教材・単元は、とりあえずの試行版として、5つののテーマを4人が担当した。単元は京都教育大学の先生に作成していただいたNPOらしい、しかし、教育現場にフィットしたひな形を基に作成した。単元は対象学年、学習のねらい、関心・態度・試行・判断・技能・表現・知識・理解のそれぞれについての目標、評価、関連する用語・概念・キーワード、学習指導要領とのかかわり、学習材について、単元の展開で構成されています。
 そして、授業時間の45分ごとの導入・展開・まとめや、ワークシートと資料がワンセットの単元となっています。多くのNPOは各団体の熱意で教材を造るが、目標や評価まで踏み込んだものは少ないと思えます。
 今回、NPOからの提案として、試行的に単元を作成しました。小学校での「総合的な学習の時間」等で活用いただくことを期待しています。将来的には、現場からフィードバックされた意見を収集して、体系的なカリキュラム作りを目標にしている。
 これにより、雨水タンクを囲んで、「雨」や「水」をキーワードに自然を理解し、環境を思いやる子どもが育つことを願っています。更には、地球温暖化防止や、持続可能な社会づくりのための「環境教育」の一助になれば幸いと考えています。

(上田正幸 追記)
水環境教育プログラム集[試行版]
「水環境教育プログラム集[試行版]」

NPO法人 京都・雨水の会
京都市山科区御陵封ジ山町3の52
E-mail mail@amamizu.org

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